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ゴルフの飛距離(1)

徹底解説!ゴルフの飛距離についてすべてがわかる。これで飛距離アップ!!

ゴルファーにとって、飛距離アップは最も重要な課題といえるでしょう。もっと飛ばしたいと願うのは誰もが持つ願望です。スコアよりも飛距離の方が大事と考えるゴルファーも少なくありません。今回は、ゴルファーにとっての永遠のテーマである飛距離についてさまざまな角度を深堀します。最後には、「即効!飛距離アップ法」もありますので是非ご一読ください。

目次

  1. 飛距離に影響する項目
  2. ヘッドスピードと飛距離
  3. 初速と飛距離
  4. 回転数と飛距離
  5. ミート率と飛距離
  6. 風や気温と飛距離
  7. 打ち上げ、打ち下ろしと飛距離
  8. 落下地点と飛距離
  9. ゴルフコースのヤーデージ表示と飛距離

飛距離に影響する項目

飛距離に影響する項目として、ショットと外的要因に分けられます。 まずはショットに関わる要因についてから始めます。

ヘッドスピードと飛距離

飛距離に影響する項目として、まず頭に浮かぶのはヘッドスピードでしょう。ヘッドスピードは飛距離アップの重要な要因です。ヘッドスピードは飛距離へのポテンシャル(潜在能力)と言えるでしょう。ヘッドスピードが速い人は、スイングの改善により飛距離を大きく伸ばせる可能性があります。反対にヘッドスピードが遅い人は、スイングの改善によって距離を延ばす余地が少ないことを意味します。

  ヘッドスピードはトレーニングによっても速くすることができますが、個人の能力によるところも大きいです。初心者でスイングがめちゃくちゃで練習もたいしてしていなくても最初からヘッドスピードが速い人も多くいます。まっすぐ飛ばすということを考えず、ただ目いっぱい速く振るだけなら、プロゴルファーより速い人は山ほどいます。

 また、体を鍛えている人は、もともとの個人の能力を超えて、ヘッドスピードを速くすることができます。特に下半身や背中、肩の筋肉の発達によってヘッドスピードは速くなります。  ただし、筋肉があっても、ゴルフクラブに似た道具を使い慣れていない人は、はじめは速く振れないことがあります。テニスや野球、ホッケーなど道具を使うスポーツの経験のある人は道具を早く振る体の動作を習得しているのですが、サッカーや柔道などクラブ様の道具を使わないスポーツしか経験のない人は、筋力の割にヘッドスピードが遅い傾向にありますが、スイング技術の向上によってヘッドスピードを大幅にアップする余地があるともいえます。

 これらのことから、誰にも当てはまるヘッドスピードアップの方法は筋力トレーニングで、道具としてのゴルフクラブをうまく使えていない人はスイングの改善で大きくヘッドスピードをアップできます。ただし、スイングの改善は、一時的にむしろヘッドスピードが遅くなることも多いのも事実です。スイング改善のうち、ヘッドスピードに有効なものと、むしろヘッドスピードを落とす改善とがあることを知っておく必要があるでしょう。

初速と飛距離

ヘッドスピード以上に、飛距離に直結するのが初速です。物理的には、外的要因を除けば、初速と回転数で飛距離が決まってしまいます。ヘッドスピードが速くても初速が遅いと飛距離は伸びません。しかし、初速を早くするには、ヘッドスピードのアップが有効です。

 ヘッドスピードが速くても初速が遅いのは、インパクトでボールに正しくコンタクトできていないからです。

 ヘッドスピードが同じ45m/sでも、平均飛距離250ヤードの人もいれば、平均飛距離200ヤードの人もいます。スイング技術の差です。あくまでも平均飛距離では差が出ますが最大飛距離は同じくらいになるはずです。たまたま良いインパクトをすることで平均飛距離200ヤードの人も260ヤードくらい飛ばすことがあります。いわゆるまぐれの大当たりです。

 一般に、ドライバーの場合、ヘッドスピードの1.5倍が初速、初速の4倍が飛距離と言われます。ヘッドスピードの6倍が飛距離とも言えます。45m/sの場合の理想的な初速値は67.5m/s、飛距離は270ヤードということになります。しかし、ヘッドスピード45m/sの人は珍しくありませんが、平均飛距離270ヤードとなるとプロ並みということでアマチュアではとても限られた人たちになります。逆に言うと、初速を上げるということはとても難しいことだと言えます。スイング技術の向上がヘッドスピードに応じた初速≒飛距離のアップに不可欠です。

回転数と飛距離

初速と同様に、飛距離に大きく影響するのが回転数(スピン量)です。回転数は多すぎても少なすぎても飛距離は落ちてしまいます。体力のある男性は、回転数が多すぎて球が吹き上がり飛距離をロスすることが多く、体力のない女性やシニアは回転数不足で球が十分な高さが出ずに飛距離も伸びないことが多くあります。適正な回転数は、クラブや初速によって違いますが、ドライバーヘッドスピード30m/sくらいの人で3,000回転/m、同じく45m/sくらいの人で2,200回転/m程度と言われています。アメリカのツアープロの飛ばし屋レベルだと1,700回転/mくらいが適正とも言われています。

回転数に影響するのは、インパクトのフェースの向きとフェースのどこに当たったかです。アマチュアに多いのは、振り遅れてフェースが開いた状態でインパクトするとスライスも加わった回転数の多い打球となります。また、チーピンの場合は、フェースを閉じてインパクトしているのでフックしますが、縦方向への回転は少なく低い球になります。フェースの上部にあたると、ギア効果で回転数は少なくなり、フェースの下部にあたると同じくギア効果が逆方向に働き、回転数が多くなります。参考までにギア効果は打ち出し方向にも影響がでます。フェース上部だと低い打ち出し、フェース下部だと高い打ち出し角度になります。

この他にもハンドレートで打つと回転数が増え、ハンドファーストで打つと回転数が減りますし、クラブのロフト角が大きいほど回転数は増えます。回転数が多すぎる人は、ハンドファーストインパクトを目指し、回転数が少なすぎる人はクラブのロフト角を増やすのが一般的な解決策です。

ミート率と飛距離

最近は、スマッシュファクターとも呼ばれるミート率という数値を聞きますが、これは、計算で初速をヘッドスピードで割って求める分析のための数値です。初速÷ヘッドスピード=ミート率。そのため、ミート率を知るには、ヘッドスピードと初速を知る必要があります。ミート率と聞くと、「芯」で打てているかどうかだと思っている人がいますが、それは正確ではありません。もちろんクラブフェースの中心付近で打つことも大事ですが、クラブフェースの向きも大事です。それらが理想的だと、ミート率は高くなります。言い換えれば、ミート率を向上させるということは、ヘッドスピードはそのままで、初速をアップさせるということです。初速はそのままでヘッドスピードを遅くするということも、よほど無理に強振している人には当てはまるかもしれませんが、多くの場合は、ヘッドスピードを落とさずに、初速をアップさせることを目指すべきです。どうしたらできるかと言えば、スイング技術の向上です。スイング技術を向上させ、効率の良いインパクトができるようになると、初速はあがり、ミート率も改善します。

 理想的なミート率は、ドライバーの場合で1.5と言われています。クラブごとに異なり、ロフトの大きいクラブほど理想的なミート率は数値が少なくなります。また、クラブの反発係数やヘッドの重さなども影響します。

風や気温と飛距離

飛距離には、風や気温などの天候的要素や標高も影響します。当然、向かい風なら飛距離は落ちるでしょうし、追い風なら伸びるはずです。気温が下がるとボールの反発が悪くなると言われます。気温24度に対し、気温5度だと1%程度飛距離が減るそうです。ボールの反発に加え、寒いと体の動きが悪くなり、また厚着することでそれを助長することになり、ますます飛距離が落ちます。服1枚で5ヤード飛距離が変わるという通説もあります。気温が下がると、空気の密度が上がり、空気抵抗でさらに飛距離が落ちるとも言われています。

標高は高いほど、空気密度が低いので飛距離が伸びます。つまり、夏の標高が高いゴルフ場は飛びすぎに注意が必要です。 風の影響は、スピン量が多いほど大きくなります。風の強いときはスピン量を抑えた低い弾道の方がコントロールしやすいのです。

打ち上げ、打ち下ろしと飛距離

アベレージゴルファーが「今日は、250ヤード飛んだ!」「300ヤードも飛んじゃった!」なんて言っているときは、ほとんどの場合、打ち下ろしのホールです。打ち下ろしだと、キャリーの距離が延び、下り斜面によってランもたくさん出るからです。 打ち上げと打ち下ろしでは飛距離が違うのは当然です。打ち上げ、打ち下ろしどちらでも、弾道が高いほど影響が少ないですが、弾道の低い人は、この高低差の影響を強く受けます。 弾道の高い人でも高低差の影響あるので、日頃からレーザー距離計で高低差を計測し、高低差が自分のショットにどのように影響するかを覚えていくことが有効です。短い距離の打ち上げでは、平坦地に比べて弾道が浅い角度のまま着弾するのでキャリーの距離は短いけどもランがいつもより増えるというようなことに気付くはずです。逆に打ち下ろしでは、ボールの落下角度が高い位置から落ちるのでランが減ります。

 さらに、セカンドショット以降では、打つ場所の傾斜面を考える必要があります。下り傾斜の場合は、クラブのロフトが立ち、飛距離が伸び、のぼり傾斜の場合は、ロフトが寝ることで飛距離はさらに落ちます。同時に傾斜が大きい場合には、上りでも下りでもスイングが小さくなり飛距離が減じることも考慮に入れます。アベレージゴルファーは単純に1番手だけあげたり、下げたりする人を多く見かけますが、上級者は、のぼり傾斜では、クラブを3番手上げることもよくあります。傾斜による飛距離への影響をよく知っているからです。

落下地点と飛距離

ボールの落下地点も飛距離に影響します。カート道にはねて大きく距離を稼ぐと「高速道路を使った」などと言いますね。フェアウェイでも固くしまっていると、ランが多くなります。プロのトーナメントなどでは、フェアウェイが通常営業より固いということがよくあるようです。逆に雨などでぬかるんでいると、ランは激減します。

打ち上げ、打ち下ろしのホールで落下地点の傾斜が飛距離に影響します。また、コースの左右が傾斜していることもあります。ティーグラウンドから見て、右よりも左が高いコースでは、フェアウェイ左寄りに打って傾斜を使ってランを稼ぐのが有効ですが、逆に右寄りに打つとすぐにラフ側に転がってしまうでしょう。

ラフの場合もフェアウェイに比べてランが減ってしまい、林の中に打ち込むと、むしろ木に跳ね返って戻ってきてしまったりします。

ゴルフコースのヤーデージ表示と飛距離

ゴルフコースのヤーデージに対する誤解が多いようです。まず、ホールごとの長さですが、これは水平距離です。水平距離とは、地図上の距離なので、直線距離ではありません。ゴルフレーザー距離計で計測できるのは直線距離なので、ゴルフ場の距離とは違います。

直線距離とは、計測点から対象物までを直線で結んだ距離です。直線距離と水平距離がいまいちわかっていないという人に補足すると、スカイツリーのてっぺんまでのをスカイツリーの地上のスカイツリーの建物の中心部(スカイツリーのてっぺんの真下)から100m離れたところから計測します。スカイツリーの地上の建物中心部から100mが水平距離です。地図で見た時の距離であり、ゴルフ場の距離もこの高低差を無視した水平距離です。また、GPSナビに表示されるのも水平距離です。一方、直掩距離は、スカイツリーから100m離れたところから、スカイツリーのてっぺんを結んだ距離です。スカイツリーのてっぺんは634mですから、634mを頂点として、底辺を水平距離の100mとする直角三角形の斜辺の部分が直線距離です。直線距離は641.8mとなります。水平距離と直線距離に541.8mも差があります。

こんな極端な例はゴルフ場ではありえませんが、水平距離と直線距離の意味を理解していないと思わぬジャッジミスをしてしまいます。

ゴルフ場のヤーデージ表示には、まだ、考えるべきことがあります。ゴルフ場の各ホールは、パー4、パー5の場合、コースの左右への曲がりや、ハザードを避けるルートなどにより必ずしも、ティーグラウンドからグリーンセンターまでの表示となっていません。ほとんどの場合、やや直線距離より長くなっています。特に大きくドッグレッグしたホールはヤーデージ表示と、ティーグラウンドからグリーンセンターまでの直線距離とがかなり違います。だから、ゴルフツアーなどでドッグレッグの350ヤード表示のホールをキャリー距離280ヤードくらいのプロがワンオン狙いをしたりするわけです。

最近は減ってきましたが、古いコースでは、コースの距離表示を誤魔化しているところも結構ありました。実際より長く表示することで本格コースを装い、プレー客にも長い割に良いスコアで回れたと気分よくなってほしいからでしょう。しかし、いまでは、多くのゴルファーが精度の高いゴルフレーザー距離計を持っているので、そんなコースはコース表示のいいかげんさが露呈してしまいます。

また、ティーグランドの距離表示の看板が可動式のところも要注意です。コースのメンテナンスのために抜き差ししているうちに、少しづつずれていってしまうからです。白ティー、青ティー、黒ティーの実際の間隔と距離表示が不自然なときありますね? ゴルフ場のコース管理でもゴルフレーザー距離計を使って、正確な表示に努めてもらいたいところです。

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